大空は雄大で果てしなく
流れる雲や吹く風は
今日も自由であることを表明している
大地もまた広大で果てしなく
花々は咲き誇り
木々は大地をつかみ
小鳥たちは楽し気にさえずる
今日もいつものように
自然であることを表明している
大空と大地のはざまで
ひととき間借りしている僕たち人間は
まるで主人のように振る舞い
今日も何かを蹴り飛ばし
まさに自然でないことを表明している
自ら作り上げた四角い箱の中で
今日も自由でないことを表明している
今や小鳥たちのさえずりも
心なしか少し憐れみを含み
狂い始めた季節の大きな雨粒は
そんな僕らの誤解を解くために流した
大空の涙なのかもしれない
この詩は2017年、何かに導かれるようにして書いた詩です。
あまり考えずに作ったのですが、不思議なことにすらすらと言葉が紡がれたのを覚えています。
自分自身とても気に入っていて、いつか再投稿したいと思っていました。
6年が経ち絵の作風はかなり変わりましたが、詩はまだ生きていたので、今回新作アートとセットにして再度作品化することを思いつきました。
作品の世界観を楽しんでいただけたらいいなと願っております。
観てくださった方の心の中に残る何かを表現出来ていたら嬉しいのですが。
今回も見ていただいてありがとうございました。
それではまた!