きたていっくのいつでも休憩中。その3

オリジナル幾何学アート&自家栽培ひょうたんランプの紹介、日々の日記を兼ねて。

『嫌われる勇気』岸見一郎(著)、古賀史健(著)を読んで

こんにちは!

昨日と今日で久しぶりに本を読みました。

『嫌われる勇気』というタイトル。

アドラー心理学の本です。

日本ではあまり知られていないアルフレッド・アドラー

世界的にはフロイトユングと並ぶ心理学界の三大巨匠と言われています。

自己啓発の父』としても注目されているそんなアドラーが築き上げたアドラー心理学が、哲人と青年の対話形式で分かりやすく示されています。

最近、僕自身の中でモヤっとした思いがあって、自分の内面と照らし合わせながら読み進めました。

先日オーダーを受けてひょうたんランプを作りましたが、どうやら購入者に気に入っていただけずキャンセルになる模様。

基本的にオーダーは受け付けていないですが、今回はリピーター様のご希望という事もありお受けしました。

当方のショップでは、気持ち良くお取引するため、もし気に入らなければご購入いただかなくても構いません、というスタイルで制作しています。

でもそうとは言いつつ、

『こんなのが欲しい→制作します→素敵ですね購入します→ありがとうございます』

という流れをどこかで期待していて、価格や仕上がりを見てから「やっぱりいらない」と言われる事に微妙なモヤモヤがあります。

そんな悩みを抱えながら、この著書『嫌われる勇気』を読んでいました。

この本ではこのように書かれています。

もしもあなたが「他者の期待を満たすために生きているのではない」のだとしたら、他者もまた「あなたの期待を満たすために生きているのではない」のです。相手が自分の思うとおりに動いてくれなくても、怒ってはいけません。それが当たり前なのです。(p136)

よく考えたら、今回僕がオーダーに対応し作品を作ろうと思ったのは相手を喜ばせたいというよりも、自分がそうしたいと思ったからでした。だったらそれに対して相手に期待するのは筋が違うなと気付かされました。

このことをもっと理解するために「課題の分離」という考え方が示されます。

自分と相手の間に何かの課題がある時、「それがどちらの課題なのか」という観点から考えていきます。

要するにそれが自分の課題なのか、相手の課題なのか。

それを分けて考えてお互いに相手の課題には踏み込まないことが大事で、この本では、あらゆる対人関係のトラブルは相手の課題に土足で踏み込むことから引き起こされるとされています。

今回の僕自身の悩みにおいて当てはめると、「こんなのが欲しい」という要望があった時に、その気持ちにお答えし「新作を作ろう」と決めて最善を尽くして制作したこと迄が僕の課題。

それで制作した作品がお客様のお気に召さなくてキャンセルされたり、もしくはご購入されたりというのは、相手の課題であるということ。

他者からの承認が得られなければ自信が持てない。はたしてその生は、健全だといえるのでしょうか。(p136)

よく考えると僕は深いところでは良い作品が出来た事に満足していることに気が付きました。

この対話の中に何度も出てくる例えがあります。

『馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない』

まさにこの例えに集約されています。

課題をしっかり分離して「自分の信じる最善の道を選ぶこと」。

自分の課題に取り組んで、それについて相手がどんな評価を下すかは相手の課題で、僕には手も足も出せないという事です。

とてもスッキリ。

アドラー心理学から大きな学びを享受した気がします。

今回紹介したのはほんの一部で、その他のも深く頷いてしまう含蓄深い考え方が数えきれないほど含まれている一冊でした。

非常に読んでいて楽しい本で一気に読めてしまいました。

是非お勧めの本です。

実は、続編も合わせ買いしたので、時間が出来たら読もうと思っています。

とても楽しみです。

でもまずは、もう1回この『嫌われる勇気』を読んでいきます。

 

今回も見ていただいてありがとうございました。

それではまた!